3月11日がくると、毎年同じことを思い出します。
9年前、結婚して半年のころ、まだ子供はおらずバリバリの会社員をしていました。
いつもと同じように年度末の締め切りに追われ、デスクワークをしていたら、慌てた様子で事務員さんが部屋に入ってきて、いつもは昼休み時間にしかつけないテレビをつけて「大変なことになっている」と言いました。
ヘリコプターからの中継で、田んぼに水がどんどん押し寄せて、家の屋根の上に人が登っている。これ以上の詳細は避けますが、そこに映った映像は、何だか映画のような現実感がない見たことがないものでした。
その後は職場も何だか落ち着かない様子になりました。
家に帰って夫と食事をして眠ろうとするけれど、何だか眠れない。そんな1日でした。
毎年同じことを思い出します。子供は数年後に生まれました。そして家族がみな無事で健康なことは当たり前のことではないと毎年強く思います。
もう少し大きくなったら、子供にも3月11日のことを話してみようと思っています。